私は、子どもの頃、夏休みが嫌いだった。
それは、家が嫌いだったから。
学校に行けば、大好きな友達に会える。
でも、夏休みになると、その友達に会えなくなる。
「明日から夏休みだ!」
そんなふうに喜ぶ友達を横目に、私は毎年、夏休みが始まるのが憂鬱だった。
だからなのかもしれない。
自分が母親になって、子どもたちの夏休みを考えるとき、
「夏休み=楽しいもの」にしてあげたい、と思うようになった。
ありがたいことに、我が家の3人の子どもたちは、みんな学校が大好き。
「学校に行きたくない」と言うことはあまりなくて、友達と過ごす時間も大好きだ。
でも、両親ともに仕事をしている我が家にとって、夏休みだからといって、毎日自由に過ごせるわけではない。
学童に行く日もある。
私が仕事の日は、子どもたちだけで過ごすこともある。
だからこそ、夏休みが始まる前に、毎年やっていることがある。
「夏休みの見える化」だ。
「この日は旅行だね」
「ここはキャンプ!」
「この日は○○ちゃんのお家に泊まりに行くんだよね」
そんなふうに、これからやってくる楽しみを一緒に確認しながら、大きなカレンダーを作る。
今年も、小学2年生の長女と一緒に大きなカレンダーを作った。
旅行の予定。
キャンプ。
プール。
友達の家に泊まりに行く予定。
カレンダーにひとつひとつ予定を書き込んでいくと、
「楽しみだね」
と、自然と笑顔になる。
夏休みの全部が楽しい日でなくてもいい。
「楽しみな日がある」
それだけで、毎日を少し前向きな気持ちで過ごせるんじゃないかなと思っている。
そして今年の夏休みも、無事に終わろうとしている。
旅行に行って、
キャンプにも行って、
プールにも行った。
家族5人で過ごす時間もたくさんあったし、それぞれが友達との楽しい予定も入れて、充実した夏休みになった。
何より、家族みんなが大きく体調を崩すことなく、元気に過ごせた。
それだけでも、本当にありがたい。
気がつけば、夏休みもあと2日。
「もうすぐ夏休み終わるね」
と子どもたちに声をかけると、
「学校行きたくないー!」
と、3人とも言う。
そりゃそうだよね。
楽しかった夏休みが終わってしまうんだから。
でも、その顔を見ていると、なんだか少し安心する。
たくさん遊んで、
たくさん笑って、
たくさんの思い出を作って。
この夏休みで、ちゃんとエネルギーをチャージできたんだなぁと思う。
そして、少しだけ大きくなって、たくましくなったようにも見える。
きっとまた2学期が始まれば、友達と会えることを楽しみに、学校生活を楽しんでくれるだろう。
私自身も、子どもたちと一緒に過ごした時間の中で、たくさんエネルギーをもらった。
だから、また仕事も頑張れそう。
私が子どもの頃、大嫌いだった夏休み。
その記憶があるからこそ、今の私は、子どもたちの「夏休み」を少しでも楽しいものにしてあげたいと思うのかもしれない。
もちろん、毎日特別なことをする必要なんてない。
旅行に行けなくても、
キャンプに行けなくても、
毎日どこかへ出かけなくてもいい。
「楽しみだな」と思える日がひとつでもあって、
「楽しかったな」と思える思い出がひとつでも残れば、それで十分。
子どもたちがこれからも、たくさんの楽しみを見つけながら、元気に学校へ通えますように。
そして、また次の長い休みが来たときには、
「今度は何して遊ぶ?」
と、みんなでワクワクしながらカレンダーを作れたらいいなと思う。