子どもに気づかされたこと

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私は、けっこうせっかちだ。

同じ場所に行くなら、歩いて行くより自転車。

車は信号待ちがあるから、近場なら自転車のほうが好き。

「待つ」ということが、あまり得意じゃない。

子育てをしていると、子どもを待つ場面が本当に多い。

今でこそ、子どもたちも大きくなって、昔ほど「待っている」時間はなくなったけれど、なくなってきたからこそ、最近の歯磨きの時間は、いつもイライラしている気がする。

仕上げ磨きをするために、歯ブラシを持ってスタンバイしている私。

「おいでー」と声をかけても、なかなか来ない。

私は歯ブラシを片手に持ったまま、ただ待っている。

この時間が、私は昔からあまり好きじゃなかった。

「ママ、この時間ほんと嫌いなんだよね。早く来てほしいな」

なんて、子どもに言っていた。

昨日の夜も、また同じようなことがあった。

歯ブラシを持って待ちながら、

「ママ、この歯ブラシ持ってずっと待ってる時間、ほんと嫌いなんだよね」

と話したら、

「私も、今日のお昼ご飯のあと、待つの嫌だって言ったよね。それと一緒だね」

と言われた。

その日の昼、二人でカフェに入ってランチをしていた。

私はランチのあと、もう少しゆっくりお茶でも飲みたかった。

でも、子どもは食べ終わると「もう行こう」と言う。

私はもう少しここにいたかったけれど、「もう行こう!!」がだいぶ強くて、席を立った。

そして夜になって、子どもからその話をされた。

「あぁ、なるほど。」

と思った。

私が歯ブラシを持って、子どもが来るのを待っている時間が嫌なのと同じように、

子どもにとっては、カフェで私がゆっくりしている時間が「待っている時間」だったんだ。

立場が逆になっただけで、きっと同じ気持ち。

自分が「早くして」と思っているときには気づかなかったけれど、子ども側から見たら、私も誰かを待たせている。

そんなことに、子どもから気づかされた。

そして何より、

「あぁ、この子もこんなふうに、自分の感じたことを言葉にできるようになったんだな」

と思った。

子どもが大きくなるというのは、できることが増えるだけじゃない。

こうやって、自分の気持ちを言葉にして返してくれるようになることなのかもしれない。

子育てをしているつもりが、いつの間にか子どもから教えてもらうことも増えている。

昨日は、歯ブラシを持って待つ時間が、少しだけ違って見えた。

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